不妊の原因

「不妊」とは、妊娠を望む健康な男女が一定期間夫婦生活を営んでも妊娠に恵まれない場合をいいます。一般的には1年間妊娠しない場合を「不妊症」と定義し、検査や治療をお勧めしています。
不妊症の原因をはっきりと1つに特定するのは難しいとされています。2017年のWHO(世界保健機関)の調査によれば、女性側に原因がある場合が約65%、男性側に原因がある場合が約48%、男女共に原因がある場合が全体の約24%となっています。

女性側の不妊の原因としては

排卵因子
ホルモンや年齢、ストレスなどが原因で排卵しづらい
卵管因子
感染や癒着により卵管が通っていない
子宮因子
子宮筋腫や子宮形態異常により着床しづらい
頚管因子
子宮頚管の粘液の状態により、精子が子宮内に入りづらい
免疫因子
抗精子抗体によるもの
原因不明
 

などがあります。

男性側の不妊の原因としては

造精機能障害
射精される精子の数が少ない、または運動率が低い
性機能障害
性行為がうまくいかない状態。EDや逆行性射精など
精路通過障害
過去の手術や炎症などが原因で、 精巣内の精子が精液中に出てこない

などがあります。

実際の診療では複数の原因を抱えたご夫婦に向けて、原因検索と治療を同時並行で行っている場合がほとんどです。

不妊の検査

基礎体温測定

毎朝目覚めた後、起き上がる前に舌下で体温を測定します。正常な場合は生理開始14日程度は体温が低く、排卵後14日間は体温が高くなります(二相性)。排卵が正常に起こっているか、ホルモン分泌量・期間が正常か等、多くの事柄がわかります。

基礎ホルモン検査

通常、月経2~5日目に採血します。脳下垂体から分泌されるホルモン(FSH、LH、PRL)を調べます。多嚢胞性卵巣症候群や卵巣予備能低下、高プロラクチン血症などの診断を行います。

LH-RHテスト

視床下部・下垂体・卵巣のいずれに排卵障害があるか調べる精密検査です。はじめに採血してLH、FSHの値を測定し、下垂体を刺激する注射をした後30分経ってから、さらに採血をしてLH、FSHを測定します。 LH、FSHの値がどれだけ上昇したかを測定します。同時にテストステロンと耐糖能を検査します。排卵障害、多嚢胞性卵巣症候群、早発卵巣機能不全等を診断して適切な排卵法を選択する指標にします。

黄体機能検査

排卵確認後、基礎体温が上昇した時期に行います。経腟超音波で子宮内膜の厚さを測定し、採血(E2、P4)を行います。

経腟超音波検査

不妊治療のさまざまな場面で行います。子宮筋腫や卵巣腫瘍がないか、卵胞が育っているか、排卵しているか、卵巣が腫れていないか、子宮内膜は適正な厚さか、お腹の中に出血がないか、などを見ていきます。

頚管粘液検査

排卵日に近づくと、発育した卵胞から分泌されるエストロゲンの作用で粘液分泌が増加します。頚管粘液は基礎体温上で低温相の最終日頃に最も増加し、透明度、牽糸性が増大します。正確性には欠けますが、排卵日が近づいていることの推定が可能になります。頚管粘液の状態が良好でないと場合には精子の運動、すなわち子宮内への精子の移動が妨げられ不妊の原因となります。ただし、排卵誘発剤の内服により頚管粘液異常が起こることもありますので注意が必要です。

クラミジア検査

性感染症(STD)の一種で、卵管閉塞や腹腔内癒着による不妊症、子宮外妊娠、流産などの問題を引き起こします。採血(クラミジア抗体検査)もしくは子宮口周辺の粘液を採取して(クラミジアPCR)調べます。治療には、パートナーと同時に抗生物質を飲んでいただきます。

子宮卵管造影検査

子宮に細い管を入れて造影剤を注入し、レントゲン透視下に子宮の形や卵管が通っているか、卵管周囲に癒着がないか、を検査します。検査は月経終了直後から排卵前までの2日間で行います(2日目はレントゲン撮影のみ)。卵管の通りが悪い・詰まっている場合など、注射器で造影剤を入れる際に痛みが強く出る場合があります。我慢できない状態であれば検査を中断することも可能です。

子宮鏡検査

子宮に内視鏡を入れ、生理食塩水で子宮を膨らませて子宮内腔を観察する検査です。子宮の形や内膜の状態、子宮の中にポリープや筋腫等がないか、を検査します。子宮卵管造影検査や経腟超音波検査で子宮の中に異常が疑われた場合に行います。また、体外受精を行う前の周期にも行います。

精液検査

精液の精液量、精子数、精子の運動率、奇形率、精液内の白血球の数、等を確認する検査です。精子の状態はその日の体調、疲れ、発熱等により大きく変動します。結果が悪かった場合には、再検査を受けて頂きます。

性交後検査(フーナーテスト)

排卵時期に合わせて性交をした後、元気な精子がどのくらい進入できているかを顕微鏡で観察する検査です。精液検査が良好であっても性交後検査が不良で不妊となっていることもあります。

乳汁分泌検査

プロラクチン(乳汁分泌ホルモン)の値が高いと、排卵障害や流産の原因になります。プロラクチンの値が低い人でも乳汁の分泌が認められる場合には、同様に不妊の原因になります。また、他の科で投薬を受けている場合に高プロラクチン血症となることがあります。乳首を絞って、乳汁が出るかどうかの確認をします。乳汁分泌が確認された場合は、薬を飲んでいただいて乳汁分泌を抑制し、妊娠しやすくします。

一般不妊治療

当院では原則として不妊の検査と治療を同時並行で行っていきます。

検査、治療内容によっては実施時間が決まっているものや事前予約が必要なものがあります。
詳細はお問い合わせください。

タイミング指導~人工授精までの治療を一般不妊治療といいます。

タイミング指導

最初に経口の排卵誘発剤で卵胞の発育を促し、黄体期の改善を図ります。
次に卵胞の大きさを経腟超音波でモニターします。
排卵を促す薬を注射してタイミングよく排卵させます。
夫婦生活のタイミングを指導します。
検査結果によっては排卵後に黄体ホルモンを補充したり、卵胞発育が乏しい場合には排卵誘発剤の注射を使って卵胞を育てます。タイミング指導で妊娠されない場合は、「人工授精」にステップアップします。

人工授精

運動良好精子を選別し、細いチューブで精子を子宮内に注入して精子の卵管内への遡上を期待して、妊娠の可能性を上げます。痛みもほとんどなく、時間も短時間で済みます。人工授精は4から5回目までが有効と言われており、6回以上行っても妊娠できない場合には、高度生殖医療にステップアップすることも選択肢の1つにあがってきます。

高度生殖医療

タイミング指導や人工授精で妊娠されなかった患者様は、高度生殖医療をご提案しております。

当院の高度生殖医療の特徴

最近では、一般的に顕微授精を多く実施している医療機関が多く、もちろん当院でも行っておりますが、当院では、なるべく自然に受精できることを重視しております。よって、精子の処理に力をいれ、一般の体外受精の受精率を上げることにより、顕微授精を行わなくても体外受精できちんと受精することができております。自然に受精ができれば、費用もかかり患者様の負担も大きくなる顕微授精を行わなくてすみ、卵や精子にも負担が少なくてすみます。

体外受精

体外受精は、卵巣内で育った卵子を体外に取り出して受精させ、子宮内に戻す治療法です。通常、体外受精は、卵管に異常がある場合(卵管閉塞、卵管水腫等)や、精子に異常があり、自然妊娠が期待できない場合の治療法です。

しかし、精子に異常がない場合(原因不明不妊症)でも、卵の卵管への取り込み障害(ピックアップ障害:検査ではわからない)等の卵管が原因で起こる不妊症の方や、受精障害のある方にも体外受精はとても有効です。

方法には、一般の体外受精(精子と受精卵をともに培養し、自然に受精させる)と顕微授精(精子を針で卵子に注入する)の2通りがあります。ともに受精は体外で行われますが、受精卵を子宮に戻した後は、通常の妊娠を同じ経過をたどります。最近の米国の統計では、体外受精児のIQ、及び先天異常、奇形の発生率は自然妊娠と比べ差異はなかったと報告されています。自然妊娠、人工授精と比較して、体外受精は最も妊娠率の高い治療法です。

顕微授精

精子の数や運動性が少ない場合、また受精障害がある場合は顕微授精を行うことがあります。
この場合は、精子1つで、1個の卵を受精させることが可能です。体外受精に比べて、精子の状態が悪い方でも受精可能なことは大きなメリットですが、卵に大きな負担がかかります。精液内に精子がいない場合(無精子症)、手術により精巣の組織を取り出し、その中に精子が見つかれば精巣内精子を利用して顕微授精を行う場合があります(TESE)。精巣内精子はほとんど運動性がなく、受精率は通常の顕微授精より低くなります。顕微授精児の奇形率、IQ等は自然妊娠児と差異は無いとの報告がありますが、男児が生まれた場合には、無精子症、乏精子症が遺伝する可能性があります。

胚移植

採卵後、2から5日後に受精卵を子宮に戻します。子宮に戻す受精卵の数は多胎を防ぐため、1または2個となります。2個の胚を子宮に戻した場合には多胎妊娠が増加するので、子宮に戻す胚の数は患者様の意見を尊重しながら、慎重に検討します。子宮口が狭い等の理由でチューブが入りにくい場合は、直接子宮に針をさして受精卵をもどすこともあります。胚移植後は、出血や痛みが無ければ入浴も可能です。

卵巣の腫れがひどい場合は、胚移植をせず、全ての受精卵を凍結する場合があります。これは、受精卵が着床した場合、妊娠が母体の卵巣を刺激して、さらに卵巣が大きく腫れてしますのを防ぐためです。妊娠せずに月経が来ると、卵巣の腫れは速やかに治ります。卵巣が元に戻ったら、子宮内膜を着床しやすい状態にして、凍結した受精卵を子宮に戻し治療再開することができます。

受精卵の凍結融解胚移植

受精卵は凍結して保存することができます。原則当院では胚盤胞(5-6日目)凍結を目指しておりますが、患者様の個々の状況により初期胚(2-3日目)での凍結をすることもあります。

胚移植をして残った受精卵がある・卵巣が大きく腫れている・子宮内膜の厚みが胚移植に適さない等の場合、受精卵を凍結する場合があります。
一度凍結した受精卵は、定期的(一年ごと)に保存を続ける意思を患者様に確認しています。受精卵の凍結は、最長5年間、又は奥様の閉経までとさせていただいております。

ヒアルロン酸培養液添加

高濃度ヒアルロン酸含有培養液は胚移植の時に用いられる専用の培養液で、ヒアルロン酸という成分が豊富に含まれています。高濃度ヒアルロン酸含有培養液は受精卵が着床するのを助ける糊のような役割を果たし、通常の培養液と比べて妊娠率の向上が期待できると考えられています。

透明帯開口術

胚は透明帯という膜に囲まれていますが、着床時は、その膜を破って子宮内膜に着床します。しかし、中には透明帯を破ってうまく外に出られないものもあります。胚移植前に透明帯を人工的にレーザーで破るのが透明帯開口術です。

先進医療

先進医療とは、公的医療保険の対象になっていない、厚生労働省が定めた高度の医療技術を用いた治療です。先進医療は厚生労働省が認定した施設でのみ行うことができます。

IMSI

IMSIとは、通常の顕微授精より高倍率の顕微鏡下で観察し、より形の良い精子を選んで採取する方法です。通常の顕微鏡下で良好と判断した精子でも、より強拡大の顕微鏡を用いて観察すると頭部に微細な空胞が認められる場合があります。これらが精子DNAの断片化を誘導し、受精卵の染色体の構造異常や断片化を引き起こし、結果として着床不成功や流産の原因となる可能性が指摘されています。IMSIによる妊娠率の上昇・流産率の低下・胚の発育割合の上昇などの報告があります。

PICSI

ヒアルロン酸を用いて顕微授精に用いる精子を選別する技術です。形態が正常で運動性の良い精子は、DNAの異常を持つ確率が低いといわれています。通常の顕微授精では、胚培養士が顕微鏡で精子の形や動きを観察し、良好と判断したものを顕微授精に用いています。しかし、形態や運動性が良好でも、必ずしも成熟した精子とは限りません。成熟を完了した精子は高密度のヒアルロン酸レセプターが発現していて、透明帯とヒアルロン酸の両方に接着できると言われています、この性質を生かして良好な精子を選別し、顕微授精を行う方法がPICSIです。

Zymot(膜構造を用いた生理学的精子選択術)

マイクロ流体技術を用いて顕微授精に用いる精子を選別する技術です。通常の顕微授精では、精子を選別するときに遠心分離を行います。その際に起こるDNAの損傷が注目されており、ZyMotスパームセパレーターを用いることでDNA損傷の少ない、運動性が高く機能的な精子を抽出する方法がZymotです。

タイムラプス

タイプラプスは、胚の観察を培養器から取り出さず観察することができる培養器です。 従来、受精確認を始めとする胚の観察は顕微鏡下で行われていました。顕微鏡下での観察は、顕微鏡の光、温度の低下、ガス濃度 の変化といった様々な要因の急激な環境変化に胚をさらすことになります。しかし、タイプラプスでは、胚を培養器から取り出さずに観察することができるので、急激な環境変化から胚を守ることができます。

さらに当院のタイムラプス(エンブリオスコープ)は着床の可能性が高い胚を自動的に識別してくれる人工知能AI(iDASCORE Ver.2)を搭載しています。人の目とAIの両方で評価された胚を移植していきます。

二段階胚移植

二段階胚移植は初期胚(day2-3)胚盤胞(day5-6)を1つの周期に移植する方法です。着床周辺期の胚と子宮内膜はシグナル交換(クロストーク)をしており、胚は着床に向けて子宮内膜の局所環境を修飾していると考えられています。初期胚にはクロストークにより子宮内膜の胚受容能を高める働きを期待し、胚盤胞がより高い確率で着床することを期待します。

SEET法

二段階胚移植では1回の周期で2つの受精卵を子宮に戻すため、双胎のリスクが上昇します。そのために考えられた方法がSEET法です。胚盤胞の培養液を凍結して保存しておき、胚盤胞移植の2~3日前に培養液を融解して子宮内に入れます。これにより通常の胚盤胞移植よりも高い確率で着床することを期待します。

子宮内膜スクラッチ

子宮内膜を刺激すると、内膜が活性化して妊娠率が上がると考えられています。胚移植の前の周期に、子宮内膜を傷つけない柔らかいチューブ等を子宮内に挿入して内膜を刺激し、次回の胚移植の妊娠率が高まることを期待します。

フローラ検査

子宮内の細菌叢を調べる検査です。黄体期に、子宮内腔液を採取します。採取した子宮内腔液に含まれる細菌の16S リボソームRNA 解析により、子宮内細菌叢を正確に検査します。異常があった場合には抗菌剤で子宮内細菌を除菌し、乳酸菌製剤やラクトフェリン等を用いてLactobacillus属の割合を高めます。結果に基づいて治療を行うことで着床率や生児獲得率が改善する可能性があります。

ERA

反復して着床・妊娠に至らない一部の不妊症患者では「着床の窓(WOI)」のずれが着床不全の原因となることが示唆されています。この、WOIのずれが無いかを調べるために、ホルモン補充周期の場合は、エストロゲン投与により一定の厚さに子宮内膜を肥厚させ、その後、プロゲステロン投与開始後5日目(120時間目)で子宮内膜採取を行います。採取した内膜の染色体の解析を行い、それが受容器(着床できる時期)か、非受容器(着床できない時期)かを調べます。もし、非受容器だった場合は、受容器との時間の差も調べます。その結果から、プロゲステロンの開始時期をコントロールして子宮内膜が着床を受容する時期に周期を同期させ、胚移植を行うことで着床率の向上を目指します。

EMMA/ALICE

子宮内の細菌叢を調べる検査です。吸引式子宮内膜組織採取器を用いて、子宮内膜を含む子宮内腔液を採取し、子宮内腔液に含まれる細菌のリボソーム RNA解析を行うことで、Lactobacillus属の占める割合及び、その他細菌叢の分布を明らかにします。ERA検査と同時に行うことができます。

治療成績

年齢別凍結融解胚移植胎のう確認率(胚移植当たり)

2023年の当院のARTの成績です

2023年に当院を卒業された方は232人でした

妊娠希望で当院に通院され、分娩施設へ紹介状をお渡しした人数です。

詳細は院内待合のスライドに掲載しております。

費用について

保険適用価格(負担額:30%)

一般不妊治療管理料:750円
(3ヶ月に1回)

  • 人工授精(洗浄濃縮法):7,530円
    ※超音波、薬、再診料 込み
  • 子宮卵管造影検査(HSG)1日目:
    14,370円
    ※超音波、CM、薬、再診料、カテーテル(2,540円)込み
  • 子宮卵管造影検査(HSG)2日目:
    1,020円
    ※レントゲン、再診料、外来管理加算 込み
  • 子宮鏡:4,960円
    ※超音波、CM、薬、再診料 込み
  • 経腟超音波検査(エコー):1,590円
    ※検査のみ
  • AMH:2,340円 ※判断料等 込み
  • 精液検査(再診料 込):710円
  • ゴナールエフPEN:8,970円
    ※75単位 6日分、在宅管理料 込み
  • 子宮鏡下子宮内膜ポリープ切除術(ポリープ):26,570円
    ※薬、再診料、FD-1(5,500円)、ラミケンR(1,320円)込み
  • 流産手術 手動真空吸引法:18,910円
    ※薬、病理組織検査、再診料、ラミケンR(1,320円)込み

1. 生殖補助医療管理料:900円
(体外受精周期毎、月に1回)

  • 排卵誘発剤:
    実費 約10,000円~20,000円
  • エコー、ホルモン検査など:
    1回 約4,000円
  • AMH(判断料等込):2,340円

2. 採卵基本料:9,600円(0個の場合)

採卵数毎に下記を加算

個数 料金
1個 7,200円(合計16,800円)
2~5個 10,800円(合計20,400円)
6~9個 16,500円(合計26,100円)
10個以上 21,600円(合計31,200円)

薬、注射、麻酔は別途

3. 受精法

  • 3-1.
    体外受精(IVF):9,600円(個数にかかわらず)
    新鮮精子加算 :3,000円(保険、別途)
    先進医療 タイムラプス培養加算:30,000円(自費、別途)
  • 3-2.顕微授精(ICSI)
個数 料金
1個 14,400円
2~5個 17,400円
6~9個 27,000円
10個以上 35,400円
  • 新鮮精子加算:3,000円(保険、別途)
  • 先進医療 タイムラプス培養加算:30,000円(自費、別途)
  • 先進医療 IMSI:20,000円(自費、別途)
  • 先進医療 PICSI:20,000円(自費、別途)
  • 先進医療 Zymot:33,000円(自費、別途)
  • ※卵子調整加算:3,000円(保険、必要に応じて)
  • 3-3.
    体外受精及び顕微授精(Split-ICSI)
    ※顕微授精(個数毎)代+体外受精の半分(4,800円)

4. 受精卵培養
(採卵翌日から受精した個数毎)

個数 料金
1個 13,500円
2~5個 18,000円
6~9個 25,200円
10個以上 31,500円

5. 胚盤胞作成加算(胚盤胞培養個数)

個数 料金
1個 4,500円
2~5個 6,000円
6~9個 7,500円
10個以上 9,000円

6. 胚移植

種別 料金
新鮮胚移植 22,500円(AHA/GLUE込み:28,500円)
融解胚移植 36,000円(AHA/GLUE込み:42,000円)
  • 薬は別途
  • AHA(アシステッドハッチング):
    3,000円
  • GLUE(ヒアルロン酸培養液添加):
    3,000円

7. 胚凍結保存(導入時)

個数 料金
1個 15,000円
2~5個 21,000円
6~9個 30,600円
10個以上 39,000円

<採卵例>

採卵7個、静脈麻酔、ICSI7個、受精5個、胚盤胞作成5個、新鮮胚移植1個、余剰胚3個凍結の場合 約190,000円
※採卵日(採卵基本料+採卵加算+静麻+薬+注射+再診料) 26,910円
※採卵3日目(ICSI+新鮮精子加算+タイムラプス加算+IMSI+培養+胚盤胞+新鮮胚移植+薬+再診料) 136,520円
※採卵7日目(胚凍結保存+Echo+再診料) 22,830円

2024年6月1日現在

下記の自動計算ツールで、総額を計算することもできます。

>> 不妊治療の保険料金計算ツール

~高額療養費制度~

保険診療にかかった費用については、高額療養費制度が適用され、1ヶ月(1日~末日)あたりの窓口負担額の上限が、健康保険の被保険者(配偶者の扶養に入られている場合は、配偶者)の年収に応じて定められており、上限を超えた分は支給されます。

先進医療は適応外となります。また、支払いが月をまたいだ場合には、同じ方への同じ治療内容、同じ総額であっても、支給の対象とならない場合がありますのでご注意ください。

<69歳以下の方の窓口負担の上限額表>
適用区分 ひと月の上限額
(世帯ごと)
年収
約1,160万円~
252,600円+
(医療費-842,000)×1%
年収約770~
約1,160万円
167,400円+
(医療費-558,000)×1%
年収約370~
約770万円
80,100円+
(医療費-267,000)×1%
~年収
約370万円
57,600円
住民税非課税者 35,400円

体外受精の自費診療価格(税込)

  • 排卵誘発剤:
    実費 約30,000円~100,000円
  • エコー、ホルモン検査など:
    1回 約6,000円

1. 採卵基本料:35,200円
(0個の場合)

採卵数毎に下記を加算

個数 料金
1個 26,400円(合計61,600円)
2~5個 39,600円(合計74,800円)
6~9個 60,500円(合計95,700円)
10個以上 79,200円(合計114,400円)

※薬、注射、麻酔は別途

2. 受精法

  • 2-1.
    体外受精(IVF):35,200円(個数にかかわらず)
    新鮮精子加算:11,000円(別途)
    先進医療 タイムラプス培養加算:30,000円(別途)
  • 2-2.顕微授精(ICSI)
個数 料金
1個 41,800円
2~5個 63,800円
6~9個 99,000円
10個以上 129,800円
  • 新鮮精子加算:3,000円(保険、別途)
  • 先進医療 タイムラプス培養加算:30,000円(自費、別途)
  • 先進医療 IMSI:20,000円(自費、別途)
  • 先進医療 PICSI:20,000円(自費、別途)
  • 先進医療 Zymot:33,000円(自費、別途)
  • ※卵子調整加算:3,000円(保険、必要に応じて)
  • 2-3.体外受精及び顕微授精(Split-ICSI)
    ※顕微授精(個数毎)代+体外受精の半分(17,600円)
    新鮮精子加算:11,000円(別途)
    先進医療:ICSIに準ずる(別途)

3. 受精卵培養
(採卵翌日から受精した個数毎)

個数 料金
1個 49,500円
2~5個 66,000円
6~9個 92,400円
10個以上 115,500円

4. 胚盤胞作成加算(胚盤胞培養個数)

個数 料金
1個 16,500円
2~5個 22,000円
6~9個 27,500円
10個以上 33,000円

5. 胚移植

種別 料金
新鮮胚移植 82,500円(AHA/GLUE込み:104,500円)
融解胚移植 132,000円(AHA/GLUE込み:154,000円)
  • 薬は別途
  • AHA(アシステッドハッチング):
    11,000円
  • GLUE(ヒアルロン酸培養液添加):
    11,000円

6. 胚凍結保存

個数 料金
1個 55,000円
2~5個 77,000円
6~9個 112,200円
10個以上 143,000円

<採卵例>

採卵7個、静脈麻酔、ICSI7個、受精5個、胚盤胞作成5個、新鮮胚移植1個、余剰胚3個凍結の場合 約570,000円
※採卵日(採卵基本料+採卵加算+静麻+薬) 119,170円
※採卵3日目(ICSI+新鮮精子加算+タイムラプス加算+IMSI+培養+胚盤胞+新鮮胚移植+薬) 366,270円
※採卵7日目(胚凍結保存+Echo) 79,750円

2024年6月1日現在

自費料金表(税込)

料金
診察料 初診料 ¥3,300
再診料(通常) ¥1,100
再診料(休日) ¥2,200
再診夜間加算/土曜日12時以降、平日18時以降) ¥550
21時注射 ¥5,500
体外受精
関連
タイムラプス加算(先進医療・非課税) ¥30,000
タイムラプス加算dish追加費(1枚につき、先進医療・非課税) ¥10,000
IMSI(先進医療・非課税) ¥20,000
SEET(先進医療・非課税) ¥10,000
ERA(子宮内膜着床能検査・先進医療・非課税) ¥120,000
EMMA + Alice(先進医療・非課税) ¥50,000
ERA+EMMA+ALICE(先進医療・非課税) ¥140,000
フローラ(先進医療・非課税) ¥50,000
子宮内膜スクラッチ(先進医療・非課税) ¥10,000
PICSI(先進医療・非課税) ¥20,000
Zymot(先進医療・非課税) ¥33,000
二段階移植(新鮮胚)(先進医療・非課税) ¥100,000
二段階移植(凍結胚)(先進医療・非課税) ¥120,000
採卵時静脈麻酔 ¥22,000
卵子活性化 ¥11,000
胚凍結保存維持管理料(胚凍結延長料金・1年間) ¥38,500
精子の凍結及び融解(導入時)(凍結保存毎に)(選定) ¥11,000
精子凍結保存維持管理料(最新凍結日から1年後) ¥7,700
TESE後 精子凍結保存管理料(凍結保存毎に) ¥16,500
採取精子(TESE後)調整管理料(精子凍結時に算定) ¥55,000
受精卵再凍結料金(凍結日は変更なし) ¥55,000
凍結胚受け入れ料金 ¥38,500
凍結胚/精子輸送手数料 ¥11,000
治療用SA容器(トランスポーターS) ¥1,100
PFC-FD療法 ¥165,000
検査 採血手技料 ¥440
検査判断料(月に1回算定) ¥1,590
E2(エストラジオール)測定 ¥1,840
P4(プロゲステロン)測定 ¥1,580
hCG測定 ¥1,480
LH測定 ¥1,160
FSH測定 ¥1,160
PRL測定 ¥1,080
精液検査(初診料を含む) ¥5,500
妊娠反応(テストパック) ¥2,200
超音波断層法(排卵モニター時)(エコー) ¥1,500+tax ¥1,650
頸管粘液一般検査(CM) ¥1,640
子宮鏡(EF-子宮)(大塚生食注100ml 込) ¥8,970
HSG 子宮卵管造影剤使用撮影(デジタル)カテーテル別途 ¥34,150
<骨盤>骨盤X-P(デジタル撮影) ¥2,310
血液型(セット10) ¥530
感染症(梅毒、B/C型肝炎、セット12) ¥2,610
梅毒(TPHA・ガラス板定性)(セット32) ¥520
クラミジアPCR(セット30) ¥2,070
HIV-1,2抗体(セット29) ¥1,200
STD(梅毒・クラミジアPCR・淋菌核酸・HIV1-2)(セット28) ¥5,970
トキソプラズマ ¥1,030
風疹抗体価(IgG)(セット34) ¥2,200
抗精子抗体(セット36) ¥5,000+tax ¥5,500
麻疹抗体(NT法) ¥870
ムンプス(おたふく抗体)(IgG) ¥2,200
IAHA(水痘抗体 CF法) ¥870
HCVⅡ(セット40) ¥1,130
AMH(アンチミュラー管ホルモン)(セット42) ¥6,570
Y染色体微小欠失析 ¥41,470
ビタミンD(1.25ジヒドロシキビダミンD) ¥4,270
Zn(亜鉛) ¥1,460
Cu(血清銅) ¥260
フェリチン定量 ¥1,130
ALP ¥130
その他 手術用 FD-1 ¥5,500
手術用 ラミケンR ¥1,320
子宮卵管造影用カテーテル ¥2,540
臨床心理士による心理カウンセリング(お一人につき) ¥4,400
自費薬処方料(1回当たり) ¥570
薬品 クロミッド(50mg) 1錠 ¥110
レトロゾール(1錠) ¥70
カバサール0.25mg(1錠)10錠/セット ¥460
プラノバール(1錠) ¥20
スプレキュア 1本(10ml) ¥7,720
ブセレリン(1本) ¥5,240
ル・エストロジェル 0.06% 80g ¥1,790
エストラーナテープ 1枚 ¥90
エストラジオール(1錠) ¥30
ルトラール(1錠) ¥30
ウトロゲスタン(3錠)※1日分 ¥1,200
ウトロゲスタン(1錠) ¥400
ルテウム膣用坐剤400mg(1個) ¥600
ルティナス(3錠)※1日分 ¥1,200
ルティナス(1錠) ¥400
プレドニン(1錠) ¥20
ロキソニン(1錠) ¥20
ボルタレンSUPP(座薬)(1錠) ¥40
フロモックス(1錠) ¥50
サワシリン250mg(1錠) ¥20
ホスミシン500mg(1錠) ¥80
ダクチル(1錠) ¥20
デュファストン(5mg)(1錠) ¥30
バファリン81(1錠) ¥10
バイアグラ(2錠) ¥2,020
シアリス錠20mg(2錠) ¥2,860
サプリ
メント
DHEA (25mg 90錠・45日分)¥4,200+tax ¥4,620
メラトニン(3mg60錠・60日分)¥4,000+tax ¥4,400
葉酸プラス(400μg/2粒 200粒・100日分) ¥2,600
葉酸Medeta(400μg/4粒 120粒・30日分) ¥1,900
ラクトサプリ(ハード 内服 30粒) ¥5,940
ラクトサプリ(ソフトカプセル 膣錠 20粒 ) ¥4,860
注射料 注射手技料 ¥250
hCGフジ(3000単位) ¥2,350
hCGフジ(5000単位) ¥2,980
hCGフジ(1万単位) ¥6,320
オビドレル ¥3,190
hMGフジ(75単位) ¥1,700
hMGフジ(150単位)(※2Aの時¥3,860円) ¥1,930
フェリング フジ(75単位) ¥1,440
フェリング フジ(150単位)(※2Aの時¥3,240円) ¥1,620
フォリルモンP注75 ¥1,630
フォリルモンP注150 ¥2,690
ガニレスト ¥9,800
ゴナールエフ(75単位) ¥3,120
ゴナールエフ(150単位) ¥4,090
PEN注射 注射針加算(月に1回算定) ¥1,430
ゴナールエフPEN150単位 ¥7,010
ゴナールエフPEN300単位 ¥12,870
ゴナールエフPEN450単位 ¥17,940
ゴナールエフPEN900単位 ¥33,010
その他 基礎体温表 ¥390
精液検査容器 ¥230
診断書(1通あたり) ¥2,200
診断書(保険会社 1ページあたり) ¥5,500
診断書(保険会社、面談時、1ページあたり) ¥11,000
助成金申請書 ・ 他院への紹介状 ¥2,200
DVD・CD(画像データ・1枚あたり) ¥2,200
カルテコピー基本料金(コピー代別途) ¥5,500
コピー代金 (A4白黒) ¥10
コピー代金 (A4フルカラー) ¥50
エコーフィルム ¥10
領収書再発行(1枚) ¥550
堺市・子宮癌検診(Pap老)20歳以上偶数年齢 ¥0
堺市・大腸がん検診(40歳以上) ¥0
堺市・乳癌検診(40歳以上偶数年齢) ¥0
堺市・肝炎(堺市公費負担で未受検の方) ¥0
堺市・風疹抗体(IgG)
(20歳以上の妊娠を希望される方とその家族)
¥0
控除の対象外 月経周期の調整のみ ¥5,500
妊娠の判定のみ ¥5,500
各種ワクチン接種料(1回) ¥5,000+tax ¥5,500
MRワクチン ¥7,000+tax ¥7,700

価格はすべて消費税を含みます。
料金は2024年6月1日現在のもので予告なく改変することがあります。

  • 1. 採卵に関する料金は「体外受精の自費診療価格」を参照ください。
  • 2. その他保険診療に準ずるものは、実費×1.10円(10円未満切り上げ)で計算致します。

2024年6月1日現在